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2011年05月28日 | コラム
29.うつ病とエピジェネティクスについて
神経画像研究の発展により、内因性うつ病患者の脳に、機能的変化のみならず、形態的変化が生じていることが確認された。主なものは、海馬の萎縮、脳梁膝下の前頭前野の萎縮、前頭前野の神経細胞およびグリア細胞の縮...
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2011年05月11日 | コラム
28.精神疾患の原因は「遺伝」か「環境」か?の問題について
精神疾患についてよく聞かれる問題です。最近、統合失調症や躁うつ病の原因遺伝子が見つかったかのような話がありますが、実際はまだ、そう簡単ではありません。遺伝要因の指標として、頻用されるのはラムダ値といわ...
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2011年03月02日 | コラム
21.大うつ病の神経回路について-2
前回の続きです。難治性うつ病の治療には、神経回路の解明が手がかりとなり、これを解明する鍵を握るのは脳イメージングである、と述べた。具体的には、構造イメージング研究により、うつ病患者では、前頭前野、...
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2011年02月11日 | コラム
20、大うつ病の神経回路について
身体疾患に付随して起こる精神症状を示す患者を綿密に研究することによって、精神症状が起こる神経回路を研究する大きなヒントが発見できる。たとえば、ロビンソンらの画期的な研究によれば、脳卒中患者では、左側...
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2011年02月10日 | コラム
19.うつ病臨床における「えせ契約」(Bogus contract)について
うつ病臨床の混乱は、診断学の問題に見えて、実は医師・患者間の「えせ契約」の問題である。 これは精神医学だけの問題ではなく、医療界全体を蝕む深刻な危機であり、なにも本邦だけの問題でもない。従って、原因...
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2010年10月02日 | コラム
15.一般人口の中の、うつ病長期予後、およびSSRIなどの依存性について、
オランダで行われた研究結果(2002)を参考にしてみます。オランダ全土の、7000人以上を対象とした大規模な研究です。ジェネラルフィジシャン(家庭医)を受診した人で、回復までの期間の、中央値は3ヶ月...
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2010年09月26日 | コラム
14.抗うつ薬は本当に効くのか?プラセボ効果について
最近読んだ本の題名です。著者のアービング・カーシュは、イギリスのハル大学、心理学の教授です。彼はUSAのコネチカット大学に留学していたころから、長年にわたり、プラセボ効果(偽薬)の研究をしていたそうで...
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2010年08月29日 | コラム
12.患者さんに対する接し方-職場の場合について
精神疾患について理解している方は、最近かなり多くなったと思います。 しかし中にはこんな例もあります。 Aさんは医療関連の仕事をしております。かなり厳しい労働条件であり、疲労が重なり次第に気持ちが沈んで...
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2010年08月23日 | コラム
11、自己愛型パ-ソナリティ-障害について
正常な自己愛とは何を言うのでしょうか。本来皆自分自身がかわいい為に、自分を取り巻く世界がすべて自分の思い通りになればよいと考えている部分があります。このために我がままを言ったり、見栄を張ったり、背伸...
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2010年08月16日 | コラム
10、性格と人格について、その違いは?
最近は、難しい患者さんが増えて、とても我々医師だけでは対応しにくい状況です。たとえばウツ症状で受診した患者さんが、治療し始めるとウツはあくまで表層的な一面の症状に過ぎず、根本的には人格に問題があると...
うつ病

